日本病巣疾患研究会

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2017.12.19お知らせ

日本病巣疾患研究会in福岡 2018/4/15

日本病巣疾患研究会in福岡を開催します。

NPO法人日本病巣疾患研究会が福岡で開催されます。

病巣疾患・病巣感染症に興味のある方、

EAT(epipharyngeal abrasive therapy、上咽頭擦過治療、Bスポット治療)を習得したい医師の方はぜひご参加下さい。

日時 2018/4/15(日曜) 10:00~ 

※午前の部は、定員に達したため、閉め切りました。

会場 博多八重洲ビル11F (東京ではありません)

午前  会員医師のみ

・10:00~12:00 EAT E-EAT 実習と巻綿子の巻き方
実際のEAT(上咽頭擦過治療)、E-EAT(内視鏡下施術)について学びます。
巻綿子の巻き方などコメディカル向けの実習も同時進行いたします。(参加医師一名につき一人まで・無料)

講師 田中亜矢樹先生(田中耳鼻咽喉科)

※ 医師会員以外のオブザーバー参加も可能です(午後の参加者のみ、見学のみの参加は出来ません)

※ 上咽頭治療の被験者も同時に募集します。

午後  開場12:30

・13:00~16:00

慢性上咽頭炎は逆流性食道炎の一因か?~経鼻消化器内視鏡医による上咽頭観察~ 田中宏明先生(田中宏明胃腸科クリニック) 45分
歯原病~歯の神経は抜いてはいけない~ 中島龍市先生(中島歯科) 45分
病巣疾患治療の総説 今井一彰先生(みらいクリニック) 45分

・会員によるサテライトシンポジウム

どうぞよろしくお願いします。

参加費:実習参加の医師(8,000円・税込) 定員10名(午後の参加費も含む)

その他の会員(3,000円・税込) 非会員(8,000円・税込) 定員40名

事前申し込みのみ、当日受付はございませんので、予めご了承ください。

参加お申し込みはこちらへ

 

お弁当の用意はありませんので、事前に準備なさるか近隣でおすまし下さい。

日本病巣疾患研究会の総会、学術集会は2018年8月25.26日に東京で行われる予定です。

非会員の方は、この機会にぜひNPO法人日本病巣疾患研究会にご入会下さい。

ご入会の案内

ご参加はこちらからお願いいたします。EATの被験者も募集します(JFIR会員のみ、午前中の参加費は無料です)。

被検者希望の方は、メッセージ欄にお書きください。

折り返し事務局より参加費入金先などをご連絡差し上げます。

どうぞよろしくお願いします。

     

    慢性上咽頭炎は逆流性食道炎の一因か?

    経鼻消化器内視鏡医による上咽頭観察

    田中宏明胃腸科クリニック 田中宏明先生


    近年、経鼻消化管内視鏡(NGS)が苦痛軽減・診断能向上を追い風に普及している。だが、NGSでは上咽頭を必ず通過するにも関わらず、慢性上咽頭炎(CEP)に言及されることは皆無である。一方、逆流性食道炎(GERD)の有病率はこの四半世紀で1.6%から約20%に急増し、薬物療法での難治症例も増加している。今回、200症例超のNGSで診断したCEPを血管透見像・隆起・Tornwaldt 部位所見等によりGrade 0 ~3で重症度分類し、食道粘膜のロサンゼルス(LA)分類との関連を性別・年齢別に考察した。Grade 2 以上のCEPでは、粘膜の炎症を伴うLA 分類Grade  A超の有病率は約30%以上だった。GERDガイドラインでは内視鏡検査でのびらん性食道炎の有病率は14.3%であり、中等症以上のCEPではGERD有病率が高い可能性が示唆された。

    消化器内視鏡医にCEP概念が普及すれば、症例蓄積によるGERD病態解明が期待される。



    歯原病

    歯の神経は抜いてはいけない!

    中島歯科 中島龍市先生


    歯原病とは失活歯によって引き起こされる退行性疾患(Degenerative Diseases)のことであります。
    具体的には関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、関節の炎症や変形(股関節大腿骨頭壊死、ヘバーデン結節など)、心臓疾患、
    皮膚疾患、気管支喘息、多発性筋炎、パーキンソン病、認知症など多岐に渡ります。「原因不明」「治療法がない」といわれる病気や自己免疫疾患、膠原
    病、その他のさまざまな全身の病気は歯原病かもしれません。 このことは100年近く前から言われている驚愕の事実であり、ほとんど知られていません。
    歯原病を失活歯の抜歯をせずに、再治療することによって全身の病気が改善、あるいは完治したという症例の紹介であります。


    病巣疾患治療の総説

    みらいクリニック 今井一彰先生


    病巣疾患(focal deisease)は、身体のどこかに限局した慢性炎症があり、それ自体はほとんど無症状か、わずかな症状を呈するに過ぎないが、遠隔の諸臓器に、反応性の器質的および機能的な二次疾患を起こす病像と定義され、病巣感染ともいわれる。病巣疾患は生体にとっては小さなストレスではあるが、慢性化すると免疫異常を惹き起こす要因となる。今回は体の入り口である、口腔・鼻腔の病巣炎症と全身病との関連を中心に述べる。
    Billingsが、扁桃と歯牙口腔が、病巣感染症(focal infection)として90%を占めるとしたのが20世紀初頭であった。それから100年が経ち、当時はなかった免疫学を基礎として、病巣感染の考えが再興してきている。特に歯周病に関しては、近年関節リウマチとの関連がクローズアップされるなど、口腔内病変と全身病との関わりはこれからますます明らかになってくるであろう。