日本病巣疾患研究会

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2020.01.08お知らせ

【JFIR2020早春セミナー】開催!奮ってご参加ください。

【JFIR2020早春セミナー】
認定NPO法人日本病巣疾患研究会は、2020年2月16日(日)に「JFIR2020早春セミナー」
を行います。

 

 

演題1(13:00~14:30)
『炎症性疾患における炎症アンプとゲートウェイ反射の役割』
北海道大学遺伝子病制御研究所 分子神経免疫学分野教授 村上正晃

 

演題2(14:45~16:15)
『脳科学で支える子どもの不登校・ゲーム障害・肥満症 ―ポリヴェーガル(多重迷走神経
)理論のその先へー』
堀田修クリニック 小児科・在宅診療部主任部長 永野千代子

 

日時:2020年2月16日(日)13:00~16:15(開場12:30)
会場:東京八重洲ホール ホール(B2)※

〒103-0027 東京都中央区日本橋3-4-13 新第一ビル
「東京駅」八重洲中央口徒歩3分(JR線・丸ノ内線)
※ 会場の地下1階へは階段のみの移動となります。

 

定員:90名(こくちーずよりお申込みください)
会費:正会員¥3,000-、非会員¥6,000-(税込)
こくちーずからエントリー後、お振込用紙をお送りいたします。領収証明のコピー
が参加票となりますので、当日必ず持参してください。(受付時に提示していただくことがあります。)

お申込みはこちらから(こくちーずに移動します)
https://www.kokuchpro.com/event/49cb91d9940b3d43906ea83433a2fd60/

 

 

〇講演1
『炎症性疾患における炎症アンプとゲートウェイ反射の役割』
北海道大学遺伝子病制御研究所 分子神経免疫学分野教授

村上正晃

 

自己反応性T細胞は加齢とともにその数は増加、様々な炎症性疾患に関与する。私たちは
IL-6がどのように自己反応性T細胞と協調して炎症性疾患を誘導するかを研究してきた
。2008年にIL-6-STAT3系が血管内皮細胞、線維芽細胞などの非免疫細胞にて、自己反応性
T細胞から放出される他のサイトカインと協調してNFkBを過剰活性化、炎症性疾患を誘導
する機構、炎症アンプを報告した。2012年には、環境刺激による交感神経の活性化から放
出されるノルアドレナリンに依存して中枢神経系の血管の炎症アンプが局所的に活性化、
血中の自己反応性T細胞の侵入口(ゲート)を形成することを見出した。その後、本機構
はゲートウェイ反射と命名され、特異的神経活性化による免疫・炎症反応の制御機構を研
究する学問領域「神経シグナル系」の2つ目の例となった。これまでに重力、痛み、光、
ストレス等を起因とするゲートウェイ反射機構と病態との関連を発表した。特に2017年に
発見したストレスゲートウェイ反射は、これまで経験則であったことわざ「病は気から」
の分子メカニズムの一端を解き明かしたものと考えられる。本講演では、ゲートウェイ反
射とその分子基盤となる炎症アンプに関して炎症性疾患との関係から議論する。

村上正晃先生

村上正晃
北海道大学遺伝子病制御研究所・所長
北海道大学遺伝子病制御研究所 大学院医学研究科 分子神経免疫学・教授
大阪大学大学院生命機能研究科・招聘教授
大阪大学免疫学フロンティア研究センター・招聘教授

 

 

〇講演2
『脳科学で支える子どもの不登校・ゲーム障害・肥満症 ―ポリヴェーガル(多重迷走神経
)理論のその先へー』
堀田修クリニック 小児科・在宅診療部主任部長
永野千代子

 

昨年のセミナーでは、哺乳類が約5億年の脊椎動物進化の過程で獲得してきた背側迷走
神経・交感神経・腹側迷走神経の機能について概説しました。また、米国ポージェス博士
のポリヴェーガル(poly-vagal)理論(多重迷走神経説)を紹介し、哺乳類であるヒトが
「安全・健康・成長・回復」を維持して生きてゆく為に、迷走神経を制御する脳幹機能を
乳幼児期から十分に訓練しておくことの重要性についても言及しました。
今年のセミナーでは、視点を迷走神経の進化から脳の神経新生に移してゆきます。従来
、脳は再生が最も困難な臓器とされてきましたが、海馬においては生涯にわたり神経新生
が観察され、毎年約1.75%程度の神経細胞がリニューアルされ、新たに神経ネットワーク
に付加されていることが分かってきました。海馬における神経新生があるからこそ、子ど
もは学習・記憶・情緒の安定を得、成人期にまで及ぶ大切な価値観や社会的な行動の基礎
を築いてゆくことができます。しかし、海馬神経新生は、心的外傷やストレス、肥満のみ
ならず、孤立した環境やゲーム障害によっても容易に損なわれてしまうほど繊細な機構で
あるため、私達は、小児期から老年期に到るまで、生涯に渡って海馬神経新生を維持・管
理する努力が必要です。近年、これほど大切な海馬神経新生を守るためのヒントが、何と
、子どもの“自由遊び”の中にあることが分かってきました。では、進化的にみた“自由遊び”
とは何なのか?現在、ユニークな研究が世界各地で行われており、その研究の一旦を紹介
しつつ、ヒトの脳の発達とさまざまな疾患との関わりを考えます。

永野千代子先生

永野千代子
1983年 東北大学医学部卒業
1990年 東北大学大学院医学研究科卒業
その後、東北大学病院小児科を拠点として臨床に従事
1994~96年 米国マイアミ大学医学部とジョンスホプキンス大学医学部留学
1996年 東北大学小児科にて助手、講師を経て
2000年 仙台赤十字病院小児科主任部長(東北大学小児科臨床教授併任)
2018年10月~現職
日本小児科学会専門医/日本腎臓学会専門医/日本プライマリ・ケア連合学会認定医